ファームキャニングは、畑や食を通じて「自然ともう一度つながる」きっかけをお届けしたいと考えています。
その想いを支えてくださっているのが、自然の循環を大切にしながら、農業や水産業、林業などに携わる生産者のみなさんです。
このコラムでは、私たちが出会ってきた生産者さんの想いやものづくり、そして自然との向き合い方をご紹介していきます。
私たちが惹かれた人や、その土地ならではの風景、ものづくりへの想いをお届けしながら、食と自然のつながりを感じていただけたら嬉しいです。
神奈川県・葉山町。
御用邸やヨットハーバーのある穏やかな町として知られる葉山ですが、昔から海とともに暮らす漁師町でもあります。
そんな葉山・真名瀬を拠点に、季節ごとの海のめぐみを届けているのが、「桜花丸」です。
二艘の船を使い、春はわかめやひじきなどの海藻、夏は真蛸やさざえ、あわび、冬はなまこなど、その季節にしか味わえない海の幸を、一つひとつ丁寧に獲っています。
自然と向き合いながら、葉山の海を知り尽くした漁師だからこそ届けられる恵みがあります。
海の恵みを、最後まで大切に
桜花丸は2021年、自らの加工場「桜花丸商店」を立ち上げました。
そこでは、自分たちで獲った海産物を使った瓶詰めや干物、醤油漬けなどを製造しています。
さらに、隣町・横須賀の中型定置網「かんすけ網」で水揚げされた魚の中から、市場では価値がつきにくい未利用魚も積極的に活用しています。
「人の手で獲った魚は、大切に扱うべき。」
その想いから生まれたのが、未利用魚を活かした「sute!nice!」シリーズです。
気候変動によって海の環境が変わり、漁獲量が減っている今だからこそ、一尾でも多くの魚をおいしく食べてもらいたい。
そんな漁師としての誠実な姿勢に、私たちFARM CANNINGも深く共感しています。
初めて知った、葉山の海の豊かさ
今回、販売の様子を撮影させていただきました。
港ではなく、街なかでの販売でしたが、その場には葉山の海の豊かさがぎゅっと詰まっていました。
水槽の中で存在感を放っていたのは、思わず「こんなに大きいの!?」と声が出てしまうほど立派なサザエ。
普段スーパーではなかなか出会えない大きさに、海の恵みの力強さを感じました。
並んでいた魚を見ながら、イワシの種類の違いを教えていただく場面も。
私たちはつい「イワシ」とひとまとめにしてしまいますが、それぞれに名前があり、特徴があり、旬があります。
そんな話を聞くと、一匹の魚を見る目が少し変わる気がしました。
さらに印象的だったのは、小魚をくわえたまま水揚げされた魚!
海の中で起きていた一瞬を、そのまま見せてもらったような光景に、思わず見入ってしまいました。
食材の向こう側にある物語を届けたい
FARM CANNINGでは、生産者さんを訪ねるたびに感じることがあります。
それは、食材のおいしさはもちろんですが、その背景にある人や風景を知ることで、食べる時間はもっと豊かになるということ。
葉山の海で獲られた魚や海藻が、漁師さんの手を経て、食卓へ届く。
その一つひとつには、自然への敬意や、命を無駄にしない工夫、そして「おいしく食べてほしい」というまっすぐな想いが込められています。
これからもFARM CANNINGは、畑だけでなく海にも目を向けながら、生産者さんの想いとともに、地域のめぐみを届けていきたいと思います。
そして、このコラムでご紹介している桜花丸の「釜揚げ乾燥ひじき」と、前回ご紹介したFISHSTANDの「マグロのコンフィ」は、8月の《10周年記念 季節をめぐるごちそう便》にもお入れします!
生産者さんの想いとともに味わっていただけたら嬉しいです。
『海のめぐみを味わうごちそう便』は、8月1日より受注開始。数量限定ですので、ぜひ楽しみにお待ちください。
