ひと箱のプランターに、おいしい夢を詰め込んで。〜葉山の小さな家庭菜園 Vol.1〜

はじめに〜冬の澄んだ空気の中で、春を想う〜

こんにちは、FARM CANNINGスタッフのちこです。

暦の上ではまだ冬。葉山の風もまだ冷たさを残していますが、土の中では少しずつ、次の季節への準備が始まっているのかもしれません。

新しいコラムの連載を始めさせていただくことになりました。 シリーズ名は、「ひと箱のプランターに、おいしい夢を詰め込んで。」

これは、私が自宅の小さなお庭で繰り広げる、ささやかな「家庭菜園の実験記録」です。

葉山の冬は空気がとても澄んでいます

完璧じゃなくていい。「育てる」を楽しむ実験。

私が土に触れる暮らしに目覚めたのは、大学3年生の頃。 もうかれこれ十数年になりますが、今でもいわゆる「Green fingers -緑の指 -」を持つプロフェッショナルではありません。
※green fingers…植物を育てるのが上手な人のたとえ

忙しい日々に追われ、枯らしては肩を落とし、一度は諦めかけ……それでも、ふとした瞬間に「やっぱり育てたい」という想いが芽吹き、また土に向かう。そんなサイクルを繰り返してきました。

5年前に葉山に引っ越してきてからは、大きなプランター3台といくつかの植木鉢、そして小さな花壇が2つだけの、今のスタイルに落ち着きました。 広い畑はありません。それでも、多い時には30種類もの植物たちが、小さなお庭でひしめき合いながら、季節を教えてくれます。

春先に出てきた紫水菜の芽。とってもかわいいけど、このあと虫食いだらけになりました・・・泣

「ひと箱」という小宇宙

今回、コラムを書こうと思ったのは、「育てる暮らし」がくれる豊かさを、皆さんと共有したかったから。

たとえプランターたったひとつでも、そこには小さな自然の循環があります。 種をまき、芽吹きを待ち、香りを思い切り吸い込み、瑞々しいハーブや野菜を食卓に並べる。 そんな「自然との対話」を、忙しい日々の隙間に少しだけ取り戻してみる。それだけで、暮らしの解像度が少し上がる気がするのです。

私はプロではないので、教科書通りの「正解」はお伝えできないかもしれません。 その代わり、等身大の私が「やってみたい!」「楽しい!」と感じた実験の数々を、このコラムに綴っていきたいと思います。

葉山2年目のときに植えたスイスチャードと、根っこから再生栽培した小ねぎ。初夏は青々してにぎやか

今年の夢は「アジアン・ダイニング」

さて、記念すべき連載第1弾。 今回は「ひと箱のプランター」にフォーカスして、欲張りに私の食いしん坊な夢をぎゅっと詰め込んでみたいと思います(笑)

テーマは、「アジアン料理を楽しむプランター」。 

家庭菜園の定番といえば大葉(シソ)やバジルですが、今回は少し旅する気分で。 タイ、ベトナム、韓国……あの大好きなアジアの風を自宅で感じるために。 「大葉よりも、パクチーを」 そんな合言葉で、香り高いハーブや野菜たちを育ててみようと企んでいます。

ヤムウンセンが大好き。カオソーイもおいしいですよね。葉山のタイ料理屋「Baan Rey」さんはタイすきもおすすめ。

まだ寒い今から準備する理由。

家庭菜園で人気のトマトやピーマンなど「夏野菜にはまだ早いのでは?」 と思われるかもしれません。

確かに、一般的な夏野菜を植えるのは4〜5月頃。そして彼らが輝くのはほんの3〜4ヶ月。 でも、せっかくの「ひと箱の夢」です。できるだけ四季を通して長く、その恵みを味わいたい。

だからこそ、まだ寒さの残る今から準備を始めます。 満開の桜と共に最初の収穫を迎え、夏、そして秋へと続く長いリレーを楽しむために。 これは、季節を少しだけ先取りする、私なりの実験です。

さあ、一緒に始めませんか?

このコラムは、成功も、時には失敗も含めた、リアルな記録です。 これから月1回のペースで、春に向けた準備や、植物たちが育っていく様子をお届けします。

もしよかったら、皆さんもプランターを「ひと箱」だけ用意して、私と一緒においしい夢を詰め込んでみませんか?

次回は、具体的な「アジアン・プランター」の設計図と、選んだ種のお話を。 どうぞ、お楽しみに。

Written by スタッフ ちこ