【季節を知る】11月:酉の市

だんだんと寒さが増してきて、なかなかベッドから出られなくなってきました。

気づけば心地よい秋は過ぎ去り、いよいよ冬がやってきたんですね〜。

そんな冬の始まりに、浅草の酉の市へ行ってきました!

「酉の市」は、毎年11月の酉の日に開かれるお祭りで、日本武尊(やまとたけるのみこと)などをお祀りし、商売繁盛や開運を願います。

縁起物の熊手には「福やお金をかき集める」という意味があるそうです。

FARM CANNINGは、今年で3回目。

今年は特に賑わっていて、寒さも感じないほど威勢のいい掛け声や人々の笑顔に、「また一年がんばろう!」という気持ちが自然と湧いてくるような、そんな賑やかな空間でした。

ちなみに。

大阪で育った私にとって、商売繁盛といえば「えべっさん」でした。

1月に行われる “十日戎(とおかえびす)”では、笹に小判や鯛を飾った福笹を手に、「商売繁盛で笹持ってこい〜♪」という唄が境内に響き渡ります。

関東の「酉の市」と、関西の「十日戎」は、どちらも“商売繁盛” を願うお祭りですが、少しずつ違いがあります。

酉の市は11月に開かれ、縁起物は熊手。

一方、十日戎は新年の1月に開かれ、縁起物は福笹や福箕。

同じ「福を願う心」でも、地域によって祈り方や風景が少しずつ違うのが面白いですね。

昔から受け継がれてきた“商売繁盛”の願いには、人のあたたかさと前を向く力が詰まっている気がします。

その福を少し分けてもらって、心軽やかに、やさしい冬を迎えたいと思います。

今年最後の酉の市は11/24(月)に開催されます。

ぜひ商売繁盛を願って、活気あふれる空気に触れてみてくださいね!

【季節を知る】10月:秋の夜長

10月に入り、日が暮れるのが一気に早くなりましたね!

ようやく秋を感じるようになりホッとしています。


涼しい時間が増え、夜の時間が長く感じられるこの季節は、昔から「秋の夜長」と呼ばれてきましたが、みなさんはどんなふうに過ごしていますか?

私は5年ほど前にかぎ針編みを始めてから、すっかり編み物の世界にハマってしまいました。

編み始めると止まらなくて、休みの日は朝起きた瞬間から(!)食事も取らずに編み続ける、なんてことも多々ありました。

息もしていないのでは?というほどの過集中はあまり良くないですね。

ということで、今まで日の目を見ることのなかったあれこれを見ていただけますか?笑

じゃーん!!

初めのうちは、ただただ編んで完成させるのが楽しくて、編みたいものを編んでは勝手にプレゼントしてました。

が、そのうちに、ふと、受け取る側も迷惑なのでは?と気づき、最近は自分が欲しいと思うものだけを編むようにしています。笑

編み物をしていると、目を無心で数えるので、ある種の瞑想のようなもので気持ちいんですよね。

スマホを手放して、指先から少しずつ形が生まれていく、そのゆっくりとした時間が、今の季節にもちょうどいい気がします。

秋の夜長は、自分の“好き”と向き合うのにぴったりな季節ですよね!

読書、料理、写経、そして編み物など、手を動かしながら、心まであたたまるような時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【季節を知る】9月:お彼岸とおはぎ

9月の大切な行事といえば「お彼岸」


2025年の秋のお彼岸は、9月20日から26日までの7日間。

秋分の日(9月23日)を中日にして、昼と夜の長さが同じくらいになる頃です。

「あの世とこの世が近づく」と言われ、ご先祖さまを想い、お墓参りをする習慣が今も続いています。


この時期に欠かせないのが「おはぎ」

春は「ぼたもち」秋は「おはぎ」と呼び分けられ、どちらも小豆を使います。

小豆の赤色には魔除けの意味があるとされ、昔から節目の食べ物として親しまれてきたそうです。

今回は、そんなおはぎ作りに手作りあんこで挑戦してみました!

簡単おはぎレシピ

【材料】

  • もち米 1合

  • うるち米(普通のお米) 0.5合

  • 水 適量

  • あんこ(市販でもOK) 300〜350g

  • 塩 少々

【作り方】

  1. もち米とお米を一緒に洗い、30分ほど浸水させる。

  2. いつもより少し少なめの水加減で炊く。

  3. 炊き上がったら塩をひとつまみ入れて、半分くらいつぶす。

  4. 好きな形に成形する。

  5. あんこを広げてご飯を包むように丸める。

  6. 水に濡らしてかたく絞ったサラシで形を整えて完成!

きなこや黒ごまをまぶしてもいいですね!

俵形とひとくちサイズを作ってみました。

たくさんできたので職場のみんなにおすそ分けします。

祖母がよく作ってくれていたおはぎ。

子どもの頃はあんこが苦手であまり食べた記憶はないけれど、ご先祖さまを思って作ったおはぎは、わたしにとって思い出の味となりました。

おばあちゃん、わたしもおはぎ作れるようになったよ〜!!

【季節を知る】8月:夏野菜と向き合う

みなさん、こんにちは。FARM CANNINGのマイです。

立秋を過ぎ、暑い中にも風の涼しさを感じる日も増えてきましたね。
とはいえ、まだまだ夏野菜が美味しい!!

夏野菜はみずみずしくて、おいしいけれど、日持ちがしないのが悩みどころではないでしょうか。
でも実は、ほんのひと手間で、もっと長く・おいしく・体にやさしく楽しむことができるんです。

たとえば、トマト。
完熟してきたら、そのまま冷凍しておくのもひとつの方法。
水にさらせば皮がスルッとむけて、煮込み料理やスープのベースにぴったりです。

きゅうりは、ぬか漬けやピクルスに。

ほんのひと手間で、おいしく保存できる方法がいくつもあるんですね。
今回は、簡単な保存レシピを2つご紹介します!


🍅セミドライトマト

〈材料〉
・ミニトマト好きなだけ
・塩 少々
・オリーブオイル 適量

〈作り方〉

  1. トマトはヘタを取り、半分に切る。

  2. キッチンペーパーで水気を軽く押さえ、切り口を上にして天板に並べる。

  3. オリーブオイルと、塩をふり、120℃のオーブンで2〜3時間、じっくり焼く(ときどき様子を見る)。

  4. 表面がしわっとなって水分が飛んだらOK。

  5. 保存する場合は、煮沸した瓶に入れ、オリーブオイルをひたひたに注いで冷蔵庫へ。

▶ パスタ、パン、サラダに。うま味がぎゅっと詰まっていて、少量でも大満足◎

オーブンに入れる前にオリーブオイルと塩をふって

いい香りがしてきますよ

🥒きゅうりの梅酢漬け

〈材料〉
・きゅうり 2本
・梅酢(赤でも白でも)大さじ3〜4
・砂糖 小さじ1
・しょうがスライス 数枚(あれば)

〈作り方〉

  1. きゅうりは塩で板ずりしてから、水で流して斜め薄切りにする。

  2. 清潔な保存容器に、梅酢・砂糖・しょうがと一緒に漬け込む。

  3. 冷蔵庫で半日ほど置くと、味がなじんで食べごろ。

▶︎梅酢の抗菌作用と、ほんのり甘酸っぱい味わいで、箸休めにもぴったり。暑さで疲れた胃腸にもやさしいです。


ぜひ、試してみてくださいね!

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【季節を知る】7月:梅の土用干し〜太陽と微生物の力〜

みなさん、こんにちは。FARM CANNING のマイです。
今年は、梅雨を感じることなく、あっという間に夏が来ましたね。

ジリジリとした太陽がやってくるこの季節に「そろそろだなぁ」とソワソワしてくるのが、梅の土用干しです。

実は、わたしが梅干しづくりに初めて挑戦したのは去年のこと。
といっても、「なんとなくやってみたい」と思い、勢いだけで始めたのでほぼ手探り状態でした。

梅を洗って、塩と一緒に漬けて。
赤紫蘇は入れるタイミングを逃したので、なし。
それでも「わたし今、ちゃんと梅仕事してる!」と気分はかなり上がりました。


が、最後の仕上げ「干す」という工程で、

干していた梅をざるごとひっくり返すという、まさかの失態…!!

梅干しって、干すときにはとても柔らかくなっているので、ちょっとの衝撃で皮が破れたり、潰れたりしてしまうんですよね。

せっかくの梅たちが地面に転がっていく様子を、「ま、わたしらしいか。」と眺めていました。

でも、そういう失敗も含めて、手づくりって楽しいですよね!!
ね!

なんとか全ての梅たちを救い、3日ほど天日干しし、そうして無事初めての自家製梅干しを手に入れることができました!

去年初めて自分で作った梅干し。我ながら「売り物みたい!」と感激してしまいました。



ちなみに、「土用」って夏だけじゃなく、実は四季ごとにあるんです。

特にこの時期の土用(立秋前の約18日間)は、暑さのピークで体調も崩しやすい季節ですよね。
そんなときに、太陽の力を借りて完成させる梅干しは、まさに食べるおまもり

おにぎりに入れたり、お湯に溶かして「梅湯」にして飲んだりすると、なんだか体の中がスーッと整うような気がします。


それにしても、梅干しづくりって本当に不思議!

梅を塩で漬けているあいだに自然と出てくる梅酢。(毎年この梅酢が欲しくて梅干しを作るという人も!)
そして太陽に当てることで、ぐっと味がまろやかに変化していくんです。
これって、見えない微生物たちの働きがあってこそ。

乳酸菌や酵母などの“菌”たちが、梅の中でじっくりと時間をかけてバランスを整えてくれる。
さらに、天日干しによってその発酵が落ち着いて、保存にも適した状態になるんだそうです。
まさに、人と自然と菌がいっしょにつくる保存食なんですね。


今年は、そーっと、慎重に。
天気予報とにらめっこしながら、3日3晩のんびり干す予定です。


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